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歩く振動で発電!電池不要の小型センサ開発で、知能機械創製理工学教育プログラム(マイクロナノ工学研究室)修士課程2年の吉原さんが受賞しました

[CATEGORY] 受賞?成果等 [tag]

2025年11月10日から12日にかけてライトキューブ宇都宮で開催された、電気学会 第42回「センサ?マイクロマシンと応用システム」シンポジウムにおいて、知能機械創製理工学教育プログラム(マイクロナノ工学研究室)博士前期課程2年の吉原凜さん(群馬県立高崎高等学校出身)が「奨励賞」を受賞しました。本賞は、同シンポジウムにおいて優秀な論文発表を行った35歳以下の若手研究者に贈られるものです。
 
受賞対象となったのは、「メタマテリアル」という自然界にはない特殊な性質を持つ人工構造を応用し、回路基板そのものに発電機能を持たせた新しいワイヤレスセンサの研究です。これまでの電子機器はバッテリーが必要でしたが、本研究では基板が曲がったり揺れたりするエネルギーを直接電気に変換することで、電池なし(バッテリーレス)で動作する、薄くて柔らかい「フレキシブルIoTセンサ」を開発しました。

 最大の特徴は、人の歩行のような「ゆっくりとした揺れ」から効率よく電気を作れる点です。本来、小さな装置でゆったりとした振動を受け止めるのは難しいのですが、半導体を作る精密な技術を応用して特殊な仕掛けを基板に組み込むことで、この課題を克服しました。サイズは単3電池の面積ほどで、重さはわずか2.5gと非常に軽量です。

 今回の発表では、実際にこのセンサを身に着けて歩く実証実験を行い、安定してデータ通信ができることを証明しました。これにより、将来的に「充電や電池交換が不要」で、着けていることを忘れるほど軽い健康管理デバイスなどへの応用が期待されます。

? 本研究は、JSPS科研費JP23H01363、JST大学発新産業創出基金事業 スタートアップ?エコシステム共創プログラムJPMJSF2319、および、群馬大学重点支援プロジェクトG2等の支援を受けて実施されました。研究グループでは、今回の受賞を励みに、誰もが意識せずに最先端技術の恩恵を受けられる「電池のいらない社会」の実現に向けて、今後も実用化を目指した研究開発を進めてまいります。



関連リンク

【マイクロナノ工学研究室HP】 https://mems.mst.st.gunma-u.ac.jp/

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