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理工学部環境創生部門の斎藤隆泰准教授と、情報学部の加藤毅教授が令和2年度非破壊検査協会学術奨励賞を受賞しました

[CATEGORY] 受賞?成果等 [tag]

理工学部環境創生部門の斎藤隆泰准教授と情報学部の加藤毅教授の共同研究の成果が令和2年度一般社団法人非破壊検査協会学術奨励賞を受賞しました。

斎藤准教授と加藤教授は「セコム科学技術振興財団一般研究助成」等の支援の下、レーザーを用いた社会インフラ構造物等の維持管理において極めて重要な非破壊検査を自動化する研究を共同で行ってきました。本研究では、人間の目に見えない超音波の伝搬を可視化し、超音波の散乱現象から構造物内部の欠陥の有無等を判定することを行っています。その際に、人工知能(AI)の基礎となる深層学習を用いて人間が欠陥の有無を判定するのではなく、AIが自動的に欠陥の有無を判定するようなシステムのプロトタイプを作成しました。また、数値シミュレーションを有効に使って、深層学習に役立てることも行っています。近年では、社会インフラ構造物の維持管理技術者が、将来の人口減と共に減少していくことが危惧されていますが、このようにAIを有効に利用することによって、検査効率の向上や、検査技術者の減少に対応できることが期待されています。本研究は、そのようなAI非破壊検査に着目したものであり、今後の進展も大いに期待されています。  

そのような背景の下、本受賞は、数ある非破壊検査の研究の中から、学術的に優れた研究に対して学会で表彰を行う学術奨励賞として、選ばれたものです。今後は、実際の社会インフラ構造物への対応や、欠陥の有無だけでなく、欠陥形状を、AIを使って推定する研究を行っていく予定とのことです。

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