大学院理工学府 環境創生理工学教育プログラム1年 高橋一彩さんが、前田工学振興財団の海外派遣事業 特別研究研究テーマ(B)に採択されました
概要:
前田記念工学振興財団では学生の海外渡航を補助する海外渡航について募集がなされています。本助成は 自らの将来の研究活動に役立てたり提言したりするため、海外を実際に巡り、日本を含む各国に潜在する諸課題を把握?分析し、これを解決するための工学の将来課題を発掘する研究活動に助成されます。高橋さんは下記のテーマについて、本助成に応募し採択され、120万円の補助を受けました。
採択題目:ジオポリマーコンクリートの力学特性と耐火性について
内容:
ジオポリマーコンクリ―トはセメントを使用しないため、CO2の排出を大幅に削減できる建設材料として、近年注目されています。また、セメント水和生成物が少ないことから耐火性に優れているとの報告があります。本研究グループではリング拘束供試体加熱試験法を開発し、コンクリートの耐火性について研究していますが、ジオポリマーに関する研究は少ない状況です。そこで、高橋さんはジオポリマーコンクリートの耐火性に着目しました。高橋さん自身は、2023年6月から8月までの3か月間、Deakin大学工学部 土木環境工学科に研究インターンシップのため滞在し、ジオポリマーコンクリートの力学特性と耐火性について、研究を行いました。帰国後、リング拘束加熱試験を実施し、ジオポリマーコンクリートが爆裂しないことを確認し、加熱中の変形性状を評価しています。高橋さんは今後も同様の研究を進める予定であり、さらなる発展が期待されます。