大学院理工学府 環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の清水安穏さんが、The 7th Asian Conference on Innovative Energy and Environmental Chemical Engineering(ASCON-IEEChE 2023)においてBest Paper Awardを受賞しました
2023年12月4-7日に韓国 江陵市で開催されたThe 7th Asian Conference on Innovative Energy and Environmental Chemical Engineering(ASCON-IEEChE 2023)において、環境創生理工学教育プログラム博士前期課程2年の清水安穏さんがBest Paper Awardを受賞しました。発表題目は「Effects of alkali and alkaline earth metals on reactivity
of oxygen carrier for chemical looping combustion」であり、内容は下記の通りです。本研究は環境創生部門 神成尚克助教、佐藤和好准教授と共に行った研究成果です。
ケミカルルーピング燃焼は、酸素キャリア(酸化鉄など)を用いることで、有機資源(石炭、バイオマスなど)の燃焼による発電と、燃焼により生成するCO2分離を同時に行うことができるプロセスであり、次世代型火力発電として注目されています。本研究では、燃料のバイオマスに含まれるアルカリ、アルカリ土類金属であるカリウム(K)、カルシウム(Ca)に着目し、これらの成分が酸素キャリアであるイルメナイト(チタン鉄鉱)の反応性に及ぼす影響を検討しました。その結果、K添加によりイルメナイトの反応性が著しく向上することを見出し、さらにその際の構造変化を検討することで活性化メカニズムを明らかにしました。
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