大学院理工学府 知能機械創製理工学教育プログラム?マイクロナノ工学研究室より学生受賞が2件ありました
知能機械創製理工学教育プログラム博士前期課程の大泉歩夢さんと森下浩多さんが、日本機械学会関東支部群馬ブロック研究?技術交流会2023において、優秀講演賞とビジネスフロンティア賞をダブル受賞しました
2023年12月20日にオンライン開催された日本機械学会関東支部群馬ブロック研究?技術交流会2023において、知能機械創製部門(マイクロナノ工学研究室)博士前期課程1年の大泉歩夢さんが優秀講演賞を、博士前期課程2年の森下浩多さんがビジネスフロンティア賞を、それぞれ受賞しました。
大泉さんが発表した、「3Dリソグラフィ法を用いた微小鋳型への抜き勾配形成技術の開発(大泉歩夢、小此木孝仁、小此木智美、鈴木孝明)」は、バイオ?医療応用が期待されるマイクロ流体システムをスケーラブル(拡張性、柔軟性が高い)に作製するための成形技術に関する発表であり、従来よりも安価かつ短期間にmicrophysiological systems (MPS)を製造し、医薬品開発における動物実験を代替する前臨床試験法などへの利用が期待されています。
森下さんが発表した、「弾性変形構造を利用した摩擦帯電型接触センサとそのIoT応用(森下浩多、山田駿介、田中有弥、橋口原、年吉洋、鈴木孝明)」は、柔軟なポリマー材料をすり合わせた際に発生する静電気(摩擦帯電現象)をセンサとして利用するセンサ構造に着目した発表であり、無線化したIoT(Internet of Things)システムとして、低消費電力で扉の開閉や人の通過を監視することが可能となります。このシステムは、長期の監視やみまもりシステムとして利用されることが期待されています。
これらの研究は、群馬大学重点支援プロジェクトG3「未来社会を切り拓く大面積ハイスループット3D微細加工技術とその応用」、JST戦略的創造研究推進事業CREST「MEMS振動発電を用いたパーペチュアル?エレクトロニクス」、日本学術振興会科学研究費?基盤研究(B)「23H01363」等の助成を受けて得られた研究成果の一部です。
知能機械創製理工学教育プログラム博士前期課程の伊藤陸さんと長谷川峻大さんが、日本機械学会 第14回マイクロ?ナノ工学シンポジウムにおいて、若手優秀講演フェロー賞をダブル受賞しました
2023年11月6日から8日に熊本城ホールで開催された日本機械学会マイクロ?ナノ工学部門主催第14回マイクロ?ナノ工学シンポジウムにおいて、知能機械創製部門(マイクロナノ工学研究室)博士前期課程1年の伊藤陸さんと長谷川峻大さんが若手優秀講演フェロー賞をダブル受賞しました。
伊藤さんが発表した、「フォトリソグラフィにおけるUV-PDMSの膜厚依存性とメカニカルメタマテリアル特性制御(伊藤陸、田中有弥、年吉洋、鈴木孝明)」は、自然界の物質には無い振る舞いをする人工物質である、メカニカルメタマテリアルの作製法に関する発表であり、マイクロデバイスやウェアラブルデバイスなどに求められる特殊な変形を起こすことができます。
長谷川さんが発表した、「メカニカルメタマテリアルを用いた圧電ポリマー型振動発電デバイスの強度設計(長谷川峻大、森下浩多、田中有弥、橋口原、年吉洋、鈴木孝明)」は、身の回りの微小環境振動をエネルギー源として利用し、高効率に電力を取得する小型環境発電デバイスの設計法についての発表であり、IoT(Internet of Things)社会の実現に向けて、無線化されたセンサの電源として期待されています。
これらの研究は、群馬大学重点支援プロジェクトG3「未来社会を切り拓く大面積ハイスループット3D微細加工技術とその応用」、JST戦略的創造研究推進事業CREST「MEMS振動発電を用いたパーペチュアル?エレクトロニクス」、日本学術振興会科学研究費?基盤研究(B)「23H01363」等の助成を受けて得られた研究成果の一部です。