大学院理工学府 知能機械創製理工学領域博士後期課程の森下浩多さんと知能機械創製理工学教育プログラム博士前期課程の長谷川峻大さんが、日本機械学会 第15回マイクロ?ナノ工学シンポジウムにおいて、若手優秀講演表彰をダブル受賞しました
2024年11月25日から28日に仙台国際センターで開催された日本機械学会マイクロ?ナノ工学部門主催第15回マイクロ?ナノ工学シンポジウムにおいて、知能機械創製部門(マイクロナノ工学研究室)所属、博士後期課程1年の森下浩多さん(足利高校出身)と博士前期課程2年の長谷川峻大さん(高崎高校出身)が若手優秀講演表彰をダブル受賞しました。
森下さんが発表した、「プリズムアシスト3Dリソグラフィを用いたマイクロメッシュ構造体の作製とそのデバイス応用(森下浩多、田中有弥、本間浩章、橋口原、年吉洋、鈴木孝明)」は、マイクロナノ工学研究室が保有する独自技術であるプリズムアシスト3Dリソグラフィの有効性の検証と、その技術を応用した小型振動発電デバイスに関する発表であり、加工条件の調整のみで様々な振動源に対応できることを明らかにしました。
長谷川さんが発表した、「メタマテリアルを用いたヤング率制御による圧電ポリマー型振動発電デバイスの性能向上(長谷川峻大,田中有弥,橋口原,年吉洋,鈴木孝明)」は、環境振動から高効率に電力を取得する、小型振動発電デバイスの設計法についての発表であり、自然界の物質には無い振る舞いをする人工物質である、メカニカルメタマテリアル配列の工夫によって発電効率の向上を達成しました。
発表内容は、身の回りに存在している微小エネルギーを電気エネルギーに変換するエナジーハーベスティング技術に関する研究であり、IoT(Internet of Things)社会の実現に向けた、センサの電源として期待されています。
これらの研究は、群馬大学重点支援プロジェクトG3「未来社会を切り拓く大面積ハイスループット3D微細加工技術とその応用」、JST戦略的創造研究推進事業CREST「MEMS振動発電を用いたパーペチュアル?エレクトロニクス」、日本学術振興会科学研究費?基盤研究(B)「23H01363」等の助成を受けて得られた研究成果の一部です。