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【プレスリリース】糖尿病治療薬の新たな抗腫瘍効果を発見

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生体調節研究所(群馬県前橋市)の、白川純教授、佐藤幸市准教授らの研究グループは、株式会社タンソーバイオサイエンス(東京)との共同研究で、糖尿病治療薬であるメトホルミンが、リゾホスファチジン酸(LPA: Lysophosphatidic Acid)受容体を抑制することにより抗腫瘍効果を示す可能性を発見しました。
Gタンパク質共役受容体(GPCR: G protein-coupled receptor)は、癌治療の標的として知られていますが、抗腫瘍効果を持つことは知られているメトホルミンのGPCR への影響は不明でした。今回、200種類のGPCRに対してパネルアッセイを実施し、LPA受容体にメトホルミンは強い抑制作用を示すことがわかりました。また肝がん細胞株において、メトホルミンは、Gqタンパク質を介してLPA受容体による細胞内のカルシウム上昇や細胞の接着、細胞遊走を抑制しました。
日本人の糖尿病を有する人でも悪性腫瘍(癌)は死因の1位であり、特に肝細胞癌などのリスクが高くなることが報告されています。本研究によって、糖尿病治療薬の新たな標的を介した抗腫瘍効果の可能性が示され、肝細胞癌の治療法開発に貢献すると思われます。

?雑誌名:Diabetes Res Clin Pract誌(国際糖尿病連合: IDF)
?公開日:2025年3月10日
?タイトル:The antitumor effects of metformin are potentially mediated through LPA receptor inhibition

研究詳細

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プレスリリース資料

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