大学院理工学府 電子情報?数理教育プログラム 清水崇至さんが、第21回コンクリート構造物の補修、補強、アップグレードシンポジウムにおいて優秀論文賞を受賞しました
2021年10月14日から二日間にわたりオンラインにて開催された日本材料学会主催、第21回コンクリート構造物の補修、補強、アップグレードシンポジウムにおいて電子情報?数理教育プログラムの清水崇至さん(修士2年)が優秀論文賞を受賞しました。
本シンポジウムは、コンクリート構造物の耐久性、変状、診断に関する最新の研究成果をフルペーパとして募集し、採択後その内容を報告するシンポジウムとして2001年より開催されています。その中で、論文内容、発表内容の優れた40歳未満の講演者に対し本賞が授与されました。
受賞題目は「レーダドップラ変位計測を援用した電磁パルス法によるPCグラウトの充填評価」であり、電子情報部門 三輪教授との共著です。従来、励磁コイルに強力なパルス電流を印加し、鉄筋コンクリート内の鉄筋をパルス加振し、コンクリート表面に配置した加速度センサを用いて鉄筋の振動の様子を評価していましたが、コンクリート内を伝搬する波動による間接的な評価しかできませんでした。清水さんはその振動源自体の動きを捉えることができる画期的な手法としてドップラレーダ法により鉄筋自体の振動を非破壊的に計測する手法を開発し、本論文においてPC構造物のグラウト充填の有無の評価に適用した結果、振動特性の違いを明瞭にとらえることができたことから、その新規性、有用性が高く評価され受賞につながりました。
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