理工学府分子科学部門の覚知亮平 助教がPolymer Journal「Rising Stars-2021-」に選定されました
理工学府分子科学部門の覚知亮平 助教が、Polymer Journal誌(Springer Nature社)の特集号Polymer Journal「Rising Stars-2021-」(2021年11月発刊)に選定されました。
該当論文:Hirama, A.; Chou, Li-C.; Kakuchi, R.*, “Streamlined Access to End-Functionalized Thermoresponsive Polymers via Combination of Bulk RAFT Polymerization and Quasi Solvent-Free Passerini Three-Component Reaction”, Polym. J., 2021, 53, 1175–1185. (https://www.nature.com/articles/s41428-021-00504-z)
特集号:https://www.nature.com/pj/volumes/53/issues/11
本論文は、可逆的付加開裂連鎖移動重合とPasserini3成分連結反応を巧みに組み合わせることで、鎖末端に様々な官能基を有する温度応答性ポリマーの合成に必要最小限の溶媒と工程数にて成功しています。さらに、温度応答性ポリマーの感温性を自在に制御可能であることを明らかにしています。温度応答性ポリマーはドラッグデリバリーシステムや細胞培養材料などに用いられている重要なバイオマテリアルの一つです。このため、今後の幅広い応用が期待されます。
覚知亮平助教の研究活動は、「Sメンブレン」プロジェクト(代表:山延健教授)ならびに「F-マテリアル」プロジェクト(代表:網井秀樹教授)の一環として行われたものです。群馬大学研究?産学連携推進機構では、今後の本学における新たな強み?特色として高い可能性を有するプロジェクトを「重点支援プロジェクト」に指定しており、研究拠点の形成を目指した「推進研究(G2)」の一つとして、超高性能?高機能な膜材料を創製する「スーパー?メンブレン」プロジェクト(略称:「Sメンブレン」プロジェクト)を、ならびに「推進研究(G3)」の一つとして、フッ素材料の革新を目指す「Fマテリアル」プロジェクトを推進しています。
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