鉄依存性細胞死(フェロトーシス)や虚血性神経細胞死を止める揮発性 物質の発見 ー 新たな脳保護療法の可能性を見出す ー
群馬大学食健康科学教育研究センター、同大学院保健学研究科検査技術科学、同大学院医学系研究科脳神経外科学(群馬県前橋市)を中心とするグループは、有機化合物でニトロキシラジカルの1種であるTEMPO(2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxyl)が容易に揮発し、速やかに脳内の神経細胞を細胞死から保護することを発見しましたので、お知らせします。
本研究成果は、2022年8月に『The Journal of Biochemistry 誌』(日本生化学会英文誌)に速報として掲載されました。
本研究により、脳梗塞などの虚血疾患の急性期治療において、TEMPOの吸入投与は新しい組織保護療法となる可能性が示されました。
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本研究は、群馬大学生体調節研究所、同医学系研究科、同保健学研究科、同理工学府、高崎健康福祉大学健康栄養学科、および新潟大学脳研究所神経内科との共同研究により実施されました。また日本学術振興会科学研究費助成事業、住友財団基礎科学研究助成、日本動脈硬化予防研究基金、新潟大学脳研究所共同利用共同研究の支援を受けて行われました。
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