大学院理工学府物質?生命理工学教育プログラム博士前期課程1年の河端 夏輝さんが、第71回 高分子討論会にて高分子学会優秀ポスター賞を受賞しました。
2022年9月5日より3日間にわたり北海道大学札幌キャンパスにおいて開催された高分子学会討論会において、大学院理工学府分子科学部門 高分子創発機能科学研究室(担当:浅川 直紀)所属の河端 夏輝さん(修士1年)が優秀ポスター賞を受賞しました。主催である高分子学会は日本最大の高分子材料に関する学術団体であり、その討論会において1073件のポスター発表の中から、特に優秀な発表内容の研究60件に対し、優秀ポスター賞が授与されました。
受賞題目は「針状常磁性体を用いたex-situ固体NMRによる高分子薄膜材料のイメージング法の開発」です。本研究は、ネオジム永久磁石に接触した針状の常磁性体が局所的に発生する磁場勾配を用いた新規の核磁気共鳴法に関する研究です。さらに、本研究は、高分子薄膜の3次元磁気共鳴イメージング法を開拓するものであり、走査型MRI顕微鏡の実現に資するものです。また、本手法は、磁気共鳴周波数可変の実験が可能であるため、将来的に、高分子材料のみならず、様々な不均一系薄膜材料での物質の分散状態や分子運動のゆらぎの局所的なスペクトル密度関数に関する情報を得ることが可能になると期待され、機能材料の新たな評価?分析法として注目されています。