日本地すべり学会第61回研究発表会において、大学院理工学府環境創生部門 地盤工学研究室(若井研究室)の博士前期課程2年 木本雄策さん、博士前期課程1年 岡安祥克、須藤皓介さんが若手優秀発表賞を受賞しました
2022年9月27日(火)~9月30日(金)に福岡市博多国際展示場&カンファレンスセンターで開催された日本地すべり学会第61回研究発表会において、大学院理工学府環境創生部門 地盤工学研究室(若井研究室)の博士前期課程2年 木本雄策さん、博士前期課程1年 岡安祥克、須藤皓介さんが若手優秀発表賞を受賞しました。
木本さんの受賞題目は“地形解析と地震応答解析に基づくAHP法を用いた斜面リスク評価の試み–平成28年熊本地震を題材に”です。本研究は平成28年熊本地震を対象に、GISを用いた地形解析と三次元動的弾塑性有限要素法に基づく地震応答解析を実施し、広域における斜面災害の危険度を個々の斜面ごとに評価しました。地震時の斜面災害の危険度を予め検討することで、その後の調査や対策の効率化が期待できます。
岡安さんの受賞題目は“バランス断面法の考え方を取り入れた弾塑性有限要素法による岩盤斜面の地形変動解析”です。本研究は,地下の断層や褶曲などの発達過程を解析するバランス断面法のプロセスを,有限要素法に適用し再現を試みたものです。実斜面を対象に解析することで,斜面変動メカニズムの解明や斜面内部の力学的状況の可視化が期待できます。
須藤さんの受賞題目は“豪雨時崩壊の早期警戒システム検討のための実斜面モニタリング事例”です。本研究は、阿蘇山の斜面で行っているモニタリングの様子や現地調査の結果を報告したものです。豪雨を誘因とする表層崩壊に至る機構を解明し、早期警戒システムの構築へと繋げていくことを目指し研究に取り組んでいきます。