理工学部4年持田陸斗さんがFIT奨励賞を受賞しました
電子情報部門加藤研究室所属 理工学部4年 持田陸斗さんが、2023年9月6日~8日に開催された第22回情報科学技術フォーラムFIT2023において登壇し、「ヒト多能性幹細胞による化合物毒性予測アルゴリズムの検討」という題目の発表を行い、FIT奨励賞を受賞しました。
情報科学技術フォーラムは、一般社団法人電子情報通信学会の情報?システムソサイエティ(ISS)とヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)、および一般社団法人情報処理学会によって、2002年から毎年秋に開催されており、情報科学技術に関する多くの研究発表が行われています。
持田陸斗さんの発表は、化学物質の毒性を予測するための新しいアルゴリズムを提案するという内容でした。幹細胞を用いた化学物質リスク情報共有化コンソーシアムにおいて開発されていたステムパントックス法は、ヒト幹細胞における発現量の変化を用いて多臓器毒性予測を行うアルゴリズムでした。このアプローチは、ヒト幹細胞の発現量を測定するには多くの費用と時間がかかるため、学習データを大規模化しにくいという問題をかかえていました。そこで持田陸斗さんは、学習データを仮想的に増加させる方法を試みました。持田陸斗さんは、データの水増しにおいて生じるアルゴリズム上の問題を明らかにし、その問題を解決する理論を発表しました。ますますの活躍が期待されます。