大学院理工学府?物質?生命理工学教育プログラム博士前期課程2年の河端 夏輝さんが、第62回 日本核磁気共鳴学会NMR討論会にて若手優秀ポスター賞「大陽日酸賞」を受賞しました
2023年11月7日より3日間にわたり横須賀芸術劇場において開催された日本核磁気共鳴学会主催NMR討論会において、大学院理工学府分子科学部門 高分子創発機能科学研究室所属の河端 夏輝さん(修士2年)が若手優秀ポスター賞「大陽日酸賞」を受賞しました。
受賞題目は「針状強磁性体を用いたex-situ固体NMRによる高分子薄膜材料のイメージング法の開発」です。本研究は、ネオジム永久磁石に接触した針状の常磁性体が局所的に発生する磁場勾配を用いた新規の核磁気共鳴法に関する研究です。本研究は、高分子薄膜の3次元磁気共鳴イメージング法を開拓するものであり、走査型MRI顕微鏡の実現に資するものです。さらに本手法は、磁気共鳴周波数可変の核スピンの緩和時間実験を行い、薄膜内部と表面?界面での分子運動のゆらぎの局所的なスペクトル密度関数に関する情報を得ることに成功し、機能材料の新たな評価?分析法として注目されています。