喘息重症化の抑制機構の解明 ~エキソフィリン5が喘息の重症化を防ぐ~
生体調節研究所 の遺伝生化学分野の奥西勝秀講師、泉哲郎教授らの研究グループは、国立病院機構東京病院、理化学研究所、東京大学などとの共同研究で、IL-5やIL-13の主要な産生細胞を同定し、更に、この細胞において、エキソフィリン5と呼ばれる蛋白質が、IL-5およびIL-13の過剰な産生を抑制していること、すなわち、エキソフィリン5が、喘息の重症化を防ぐ方向に作用していることを明らかにしたのでお知らせいたします。
将来、この作用経路を標的とした、喘息の重症化を予防する新しい治療法の開発が期待されます。
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- 雑誌名:「Journal of Clinical Investigation」(4月2日オンライン)
- タイトル:”Exophilin-5 regulates allergic airway inflammation by controlling IL-33-mediated Th2 responses”
- 著者名:Katsuhide Okunishi*, Hao Wang, Maho Suzukawa, Ray Ishizaki, Eri Kobayashi, Miho Kihara, Takaya Abe, Jun-ichi Miyazaki, Masafumi Horie, Akira Saito, Hirohisa Saito, Susumu Nakae and Tetsuro Izumi*
- プレスリリース
- 研究成果詳細(生体調節研究所HP)