大学院理工学府 物質?生命理工学教育プログラム博士前期課程1年井上遥さんが、第17回東北糖鎖研究会において、みちのく糖鎖ポスター賞を受賞しました
2023年11月11日?12日に群馬県桐生市にて開催された第17回東北糖鎖研究会において、物質?生命理工学教育プログラム博士前期課程1年井上遥さん(分子科学部門生物有機化学研究室所属)がみちのく糖鎖ポスター賞を受賞しました。
発表題目は「トリマンノシルコア糖鎖をもつ糖ペプチドの合成と脱糖鎖酵素による反応性の検討」です。高等生物では、多くのタンパク質が糖鎖修飾をうけており、糖タンパク質から糖鎖を外す酵素(脱糖鎖酵素)の欠損は、重篤な病気を引き起こすことが知られています。本研究では、脱糖鎖酵素の機能について調べることを目的として、糖鎖修飾ペプチド9種類を化学合成し、2種類の脱糖鎖酵素との反応性について検討を行い、糖鎖修飾部位近傍のアミノ酸配列の影響について明らかにしました。
井上さんは現在、より複雑な糖鎖構造をもつペプチドを合成するために、分子科学部門糖鎖化学研究室(松尾一郎教授、石井希実助教)で糖鎖合成に挑んでいます。井上さんの今後のますますの活躍が期待されます。