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卒業生インタビュー卒業生インタビュー

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医学部医学科の先輩に聞く

基礎研究に力を入れた学生時代

矢内 香織さん 矢内 香織さん

矢内 香織さんYauchi Kaori

新東京病院 初期研修医
(※2020年4月より神戸大学医学部附属病院 形成外科)
医学部 医学科 2018年度卒業
(東京学芸大学附属高等学校)

1年次から研究室に所属して研究のイロハを学ぶ

高校3年生の時、受験を前に自分の興味があることってなんだろうと考えました。iPS細胞が脚光を浴びている時期で、医学研究に興味が湧いて研究ができる医学部を選びました。「前橋はとても静かで山が近くに見える景観も好きだし、のびのびしていて勉強するにはいい環境だな」と、すぐに気に入りました。

入学して間もなく「生化学研究室」に参加しました。1年次からの研究室所属は少なかったのですが、学び始めるのは早い方がいいと思いました。丁寧な指導をしてくださる先生のもとで脂質代謝の研究を始めて、その後はDNAのコピーと劣化に関係する機能(テロメア)について研究に取り組みました。4年次には「ヨーロッパテロメア学会」で発表する機会ももらいました。この体験は大学の援助を受けて参加することができました。

基礎研究をやっていくうえで、教授から「基礎研究は現時点では何の役に立つか分からないかもしれないけど、結果的にはそういう学問の積み重ねが人のためになるんだよ」と言われたことは今も心に残っています。群馬大学は早期に研究にふれる機会が多く、医学研究を志す学生には良い環境が整っているのではないでしょうか。

海外留学の道筋をくれた先生と大学に感謝

矢内 香織さん

私は2回の海外留学を経験しています。最初は基礎研究の先生の紹介でマレーシアの大学に在籍して神経再生の研究をしました。2回目は大学の循環器内科の先生の紹介でドイツの心臓病センターへの留学でした。ここはヨーロッパナンバーワンの心臓移植の症例数を誇る病院で、先端の専門知識に触れることができました。これらの留学では、大学の後援会からの援助が私を後押ししてくれました。

現在は臨床研修医として経験を積んでいます。臨床の分野にも、実践的な研究があります。比較的新しい専門分野である形成外科に進む予定で、その中で興味がもてるテーマで研究をしたいと考えています。大学院でもう一度学び、海外留学も視野に形成外科の専門医資格を取得することが目標です。

医師としての基盤を作ってくれたのは群馬大学です。自分の研究室の学生ではない私をオープンに迎え入れてくれ、長い時間をかけて質問に答えてくれた先生も多かったです。草野球を一緒にやって身近に感じられた先生もいました。

何年先になるかは分かりませんが、いずれは形成外科専門医として群馬大学に戻って母校の発展に貢献できたらと思っています。

※この画面の情報は、全て取材した時点のものになります。