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卒業生インタビュー卒業生インタビュー

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理工学部の先輩に聞く

さまざまな学びや経験によって自分の成長?学びに繋がった

金子 薫さん Kaneko Kaoru

中日本ハイウェイ?エンジニアリング東京株式会社勤務
工学部 社会環境デザイン工学科(当時)2014年度卒業
大学院理工学府博士前期課程 環境創生理工学教育プログラム 2016年度修了

海外研修を通して価値観や考え方が広がった

地元が河川の氾濫による災害で悩まされた地域だったこともあり、社会貢献度の高い土木系の道に進みたいと思い理工学部を専攻しました。特に群馬大学は、防災に力を入れていることでも有名な大学であり、目に留まりました。また、理工学部に入学してからの印象は、比較的女子学生の比率が多く交流の機会も多いため、安心して大学生活を送ることができたことです。

2年次からは「工学系フロンティアリーダーコース(FLC)」に参加し、他学科の学生と共に海外研修や企業訪問を通して、企画から実践までの流れを学びました。中国での海外研修では、英語で日本の文化や東日本大震災などについてプレゼンテーションを行い交流を深めました。海外の方は日本の文化や歴史への興味が高く、自国のことについて改めて学ぶ良いきっかけとなりました。また、FLC以外にも群馬県庁主催の男女共同参画事業に関するWGにも参加する機会を頂き、群馬県内の土木や建築に関係する社員?大学生を集めて、働き方や環境などさまざまな視点から課題解決に関する議論を行いました。約40人が参加し、女性が少ない分野でもあるので、苦労したことやキャリア設計の考え方など情報共有も行うことができました。これらの貴重な経験を通じて、学生時代にさまざまな人と関わることができました。その結果、社会に出てからも人間関係などの面で円滑にコミュニケーションをとることができたと考えています。

※「工学系フロンティアリーダーコース」は、現在のグローバルフロンティアリーダー(GFL)育成プログラムの前身プログラムです。

学生時代の学びが今の自分の力になる

研究では流域学研究室に所属し、泥流型土石流の侵食や堆積過程に関して、数値解析を用いて再現性の向上に取り組みました。研究においては、実現象の規模が大きくなるほど解析との乖離が拡大するため、現場を十分に理解した上で、条件を絞り、基礎実験と解析を繰り返すことでより再現性の高い結果に結びつくことを学びました。基本的に研究の対象とする現場が遠く、頻繁に足を運ぶことができないため、現場に赴く際には物性や水位状況を災害跡から十分に理解し、それを数値解析に反映させることが重要だと感じました。

現在は、高速道路の保全管理を行う会社に勤めています。大学で学んだ土砂災害等の知識を活かし、高速道路上で土砂災害が発生した際に、現場状況を把握するためにドローン部隊として現地へ赴き、いち早い復旧に向けて貢献しています。高速道路という社会貢献度が高い構造物を守る仕事をしているので、日々の安全を守るためにも、今までの自身の経験を活かしながら信頼のおける技術者になることが目標です。

大学生活は高校までと比べてより自由であるからこそ、自分が経験したこと?出逢ってきた人や環境で、幾重にも価値観や考え方が広がっていきます。興味があることには積極的に挑戦し、失敗から成功への過程をたくさん経験することで成長できると考えています。

※この画面の情報は、全て取材した時点のものになります。